森乃園 極上ほうじ茶

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東京の人形町に、美味しいほうじ茶を売っているお店があるという話を聞いていたので行ってみた。

そのお店は大正3年創業の「森乃園」さん。100年以上ほうじ茶一筋とか。お店の前の道路にまで、ほうじ茶を作る良い香りが満ちている。一応ほうじ茶以外も置いてあるみたいだけれど、お店が作っているほうじ茶がこれでもかというくらい、お店の外にまで並べてある。今回は「森乃園」イチオシの「極上ほうじ茶」を購入。このパッケージのキラキラ具合でも、お店のイチ推しっぷりが分かる。

だが家に帰ってから、私は早く飲んでみたくて淹れ方をよく調べずに慌てて淹れてしまった。そのため、・・・あれ? まあ普通に美味しいけど思った程でもないかも。というちょっとしたガッカリ感を味わうはめになってしまったのだ。
「森乃園」のHPで正しい淹れ方を調べてみたところ、1回めに淹れた時は全く違った淹れ方をしていたことが分かった。
まず大事なのはやはり茶葉の量。1人分は5グラムとあるが、「極上ほうじ茶」は茶葉が大きいので結構かさが大きい。カレースプーンにいっぱいでようやく1グラムだった。5グラムだとけっこう多めに見える。
次に大事なのは必ず熱湯で淹れること。これは購入した時にお店の人にも念を押された。HPではさらに細かいコツが紹介されていて、お湯を高い位置から注いで茶葉に勢い良く当て熱湯で茶葉をぐるぐる泳がせるそうだ。
そうして、3分抽出する。こうやって濃く、しっかりと出すことが美味しく淹れるポイントだそうだ。
私の場合は茶葉が少なすぎたのと、お湯は熱湯だったが低い位置からそっと注いで、湯呑みに注ぐ時もそーっと注いでしまっていた。なぜそんなに慎重になっていたのかは分からないけれど。

さて、気を取り直して正しい淹れ方で淹れてみたら。・・・!最初と全然違う味! 濃いんだけれど、渋さや苦さはなくてまろやかな味。入れっぱなしのお茶や、二煎目以降のものは少し飲みにくい味になってしまうものもあるが、これは、ずっとまろやかさが失われない。香りは少し控えめ。

先日の「林家新兵衛」のほうじ茶が華やかな香りで上品な味わいなのに対して、「極上ほうじ茶」はもうちょっと素朴な感じ。個人的な感想だと1回飲んだだけなら多分特別際立ったものは感じない、まあこんなもんかという感じ。たださすが東京の下町のお店が作っているだけあって、よそ行きの味ではなく普通の人の普通の生活に馴染む味なので、何度飲んでも飽きることなくまた飲みたくなってしまう。家での食事の時や、寝る前、ちょっと一息つきたい時にゴクゴク飲みたくなる、そんなお茶。買った時は一人で飲むにはちょっと多いかも、と思っていたのに一週間ちょっとでもう半分くらいになってしまった。

あと他の人も言っていたのだけれど、このお茶を飲んだ後、気のせいかもしれないけれど体がなんだかポカポカする。寒い冬にはぴったりかもしれない。

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