昨年デパ地下を探検していたら、お茶屋さんがあったのでのぞいてみた。贈答用の高級なものから普段使いのものまで、沢山の種類の茶葉が取り扱われていた。
その中で興味を引かれたのが「日本銘茶紀行」というシリーズの商品だ。これは、色んな種類のお茶を30gとか50gの小分けでパックしてある。「うちはいつもこの銘柄」と決めて買っている人も多いだろうが、特にそういう決まったお茶が無いとか、色んな種類のお茶を試してみたい、いつもと違うものを飲んでみたい、という時にこういう小分けで売ってくれる商品はありがたい。
私が買ったのは「駿河釜炒り茶 香駿」というものだ。実はこのお茶を買った事が、ブログを始めるきっかけになった。色んなお茶を飲み比べして記録してみたらどうか、と思ったのだ。
また、このブログで時々出てくる近所の日本茶カフェで「釜炒り茶」を飲んだ事が日本茶にはまるきっかけになったので、何かと思い出深い一袋だ。
「釜炒り茶」は普通の緑茶が茶葉を蒸して作るのに対して、名前の通り鉄の釜で炒って作るそうだ。あまり多くは出回っていないようで、私はカフェで初めて飲んだ。カフェで飲んだのは佐賀の嬉野産の釜炒り茶だった。
今回買った物とは産地や品種も違うが、釜炒り茶は独特の香りと味わいがある。淹れたお茶は明るい黄色で、口当たりがさっぱりとしている。カラッと晴れた日のような明るい味や香りだと思う。
初めて飲んだ時は、こんなに美味しいお茶があるのかと衝撃を受けた。それで調べてみると、同じ茶葉でもどのように仕上げるかで全く違うお茶になるのだと知って、さらに驚いたのだ。
先程も書いたが、釜炒り茶は私にとって「明るい」という印象のあるお茶だ。飲むと明るくて元気がでる気がする。落ち込んだ時や疲れた時は釜炒り茶を飲みたいと思う。