美術館のワークショップに参加してきた。展覧会で展示されている作品をもとにして、自分で和菓子をデザインして作るという内容だ。
①紙に和菓子のデザイン案をいくつか描き、お菓子として完成させられそうなものを選ぶ。
②デザインが決まったら、練習用の生地で試作してみる。生地は”こなし”というもので粘土のように自由に形が作れるが、薄くしたり細い紐状にするとちぎれやすいし、ずっと触っていると手に生地がひっついてくるので少し扱いにくい。また、食用の色素で色をつけることもできるけれど、しっかり混ぜないと色むらができてしまう。私は色がマーブル状になっていたので、本番では均一に混ぜるように注意されてしまった。
③試作ができたら本番用の生地と餡が配られる。生地で餡を包み、先に取り分けておいた飾り用の生地や型押しなどでイメージに近づけるように仕上げていく。
全員のお菓子が完成したら、美術館内にある茶室に移動した。そこで先程自分が作ったお菓子と共に、講師の人が点ててくれたお抹茶をいただけるのだ。お茶碗はこの日のために地元の作家さんに作ってもらったものだそうだ。
普通のお茶会でお抹茶をいただくのもおいしいけれど、自分の作ったお菓子と一緒に特別なお茶碗でいただくお茶はとても美味しかった。今日のお茶の味は、お菓子作りの体験やお茶室の風景と共に特別な思い出になりそうな気がする。